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排尿障害の要因

 

気持ちの良い排尿を妨げる原因には、さまざまな病気や怪我、薬の副作用やアルコールの大量摂取などの生活習慣が考えられます。
男性の場合には、前立腺肥大症などにより尿の流れが妨げられていることも多く、このような場合には手術や内服薬による治療が必要です。女性の場合には、膀胱が腟に向かって下がり腟口から突出する膀胱瘤のために排尿困難が生じてしまうこともあります。膀胱瘤による排尿障害の場合には、手術やペッサリーの使用により排尿障害の改善が可能です。
男女にかかわらず、神経の伝達に問題が生じた場合には、膀胱の伸び縮み(働き)が不十分になり排尿障害をもたらすことがあります。たとえば、腸や子宮、卵巣などの骨盤内臓器の手術により膀胱の神経が傷ついてしまうこと、脳梗塞、腰椎ヘルニアや脊髄損傷により脳からの指令(蓄尿・排尿命令)や膀胱からの情報が伝達できなくなってしまうこと、糖尿病による神経の障害などがあげられます。これらの場合、内服薬による治療も可能ですが、内服薬による効果が不十分な場合には清潔間欠導尿が必要になります。
また、精神安定剤や風邪薬など一般的に用いられる内服薬の中に排尿障害を誘発してしまう成分が含まれていることがあります。薬剤による排尿障害の場合には、薬剤の使用を中止すれば排尿機能は回復します。もともと前立腺肥大症による排尿困難などがある場合には、薬を服用する際に注意が必要です。

 

排尿困難や尿閉のリスクがある薬剤

 

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