ホーム  > Q&A
 

Q&A

Q:間欠式バルーンカテーテルを持って旅行に行きます。気をつけることはありますか?

事前に主治医に相談して、必要な物品や薬などをもらいましょう。

 

飛行機に乗る場合は搭乗する航空会社に事前に連絡し、カテーテルや消毒薬の機内持ち込みについて確認しましょう。

 

旅先によっては清潔な水を手に入れることが難しいこともあるでしょう。そういう場合にはウェットティッシュを持って行くと便利です。

ウェットティッシュで手や使用後のカテーテルを拭きましょう。陰部を拭く場合にはノンアルコールタイプのウェットティッシュを使いましょう。

間欠式バルーンカテーテルとは別に自己導尿をする場合は、念のために予備の自己導尿用カテーテルも持って行くとよいでしょう。

なかなかトイレに行けない事態に備えて、尿量に合った蓄尿バッグを携帯することをおすすめします。旅先では水分量を制限しがちですが、十分な水分摂取を心がけましょう。

 

また、海外に行くときは滞在先の必要言語で説明ができるようにしておきましょう。

例として英語での説明文を掲載します。

【説明(日本語)】

このカテーテルは自分で排尿できない患者が使用する医療用具です。

このケースの中にカテーテルを入れて持ち運びします。

ケースの中に入っている液体は消毒液です。

排尿の際はカテーテルを尿道に挿入して尿を出します。

このバッグはカテーテルにつなげて尿をためるものです。

【説明(英語)】

This catheter is a medical device which allows urine to pass out from your bladder.

When not using it, store it in the provided case.

The liquid in the case is a disinfectant solution.

When setting the catheter up, insert the tip of the catheter from the urethra into the bladder.

The urine bag is then connected to the catheter to collect the urine that passes our from your bladder.

 

間欠式バルーンカテーテルは患者様のQOL向上を目指した製品です。

長時間のドライブやフライトに使っていただき、旅行を楽しんでください。

 

旅行にもって行くと便利なもの

☆ウェットティッシュ

☆予備の蓄尿バッグ

☆予備の自己導尿カテーテル

☆消毒液を小分けにする小さなボトル

 ※飛行機内持ち込みについては航空会社へお問合せ下さい。

 

Q:どんな姿勢で導尿すればいいのか?

原則的には、トイレで導尿を行えることを想定して導尿の姿勢を考えます。普段から立位で排尿している場合には、立位で導尿する方法を、座位で排尿している場合には座位で導尿する方法を指導します。どのような姿勢であっても尿道口を指で触れることが可能であれば、寝たままであっても、車椅子に座ったままであっても導尿は可能です。

導尿の姿勢の例

 

Q:おしっこの出口がわからない…どうしたら上手く導尿できるのか?

女性の場合、尿道口を確認することが困難です。鏡を用いる方法もありますが、暗いトイレで鏡を用いるには懐中電灯などの道具が必要に なり、導尿のために常に多くの物品を持ち歩かなくてはならなくなります。尿道口を確認するために、最も簡単な方法として実際に指で触れて 覚える方法があります。間違って膣にカテーテルが入ってしまう場合には、あらかじめ指で膣をふさぎながら導尿すると良いでしょう。 またあらかじめタンポンを膣に挿入しておき膣と尿道口の違いを確認する方法もあります。

 

Q:生理のときはどうしよう?

生理の場合には、どうしても血液が付着してしまい、外陰部の清拭に時間を要してしまいます。ウォシュレットにより陰部洗浄を行うことも有効ですが、タンポンを用いると血液が付着しにくく便利です。

 

Q:災害時にはどうする?

非常用バッグいつ、どのような場合においても、導尿を継続できるように、日頃から災害に備えた準備が必要です。災害袋には導尿に必要な道具を準備しておくことをお勧めします。また、どのようなカテーテルでも使いこなせるように、日頃からいくつかの種類のカテーテルを用いて導尿を練習しておくこともよいでしょう。

災害時に、カテーテルを携帯できず、手指を洗う水もなく、清浄綿すら持っていない場合、どうするべきでしょうか。答えは、手を洗えなくても、尿道口を拭くことができなくても、導尿を行うべきです。手指の洗浄は大切なことですが、清潔間欠導尿の最大の目的は膀胱の過伸展を防止することによって尿路感染や腎機能低下を予防することにあります。非常事態においては、たとえ手指の洗浄ができなくても導尿を行うべきなのです。そして、災害時に支給される水分は手指やカテーテルの洗浄に用いるのではなく、生命維持のための飲水として摂取するべきです。日頃から、災害時の導尿に関する優先順位や方法についても話し合っておくことが、大変重要になります。

 

知っておくと便利な道具

詳しくはこちらの本をご覧ください⇒オススメ書籍

 

このページのトップに戻る