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清潔間欠導尿とは?

 

導尿で楽しい生活を 膀胱に溜まった尿を一定の時間ごとに尿道口からカテーテル(管)を挿入して体の外に排出する方法を「清潔間欠導尿」と言います。
保険診療(在宅自己導尿指導管理料)の算定数から推測すると、子供や高齢者を含む日本人の約17000人が導尿を行っていると予測されます。「清潔間欠導尿」が一般的に医療行為として認知され始めたのは20世紀になってからです。GuttermannやLapidesが、戦争により脊髄を損傷し、排尿ができなくなった多くの若者のために提唱したのが始まりです。Lapidesは「膀胱に500ml以上の尿を溜めることなく一定時間ごとに導尿を行うことにより、膀胱壁の血流障害を防止し尿路感染を防ぐとともに、腎臓の働きの低下を防止することができる。」ことを立証しました。これらの報告によって、1990年代後半になって、ようやく「清潔間欠導尿」が世界に広まり、多くの排尿障害の人々がカテーテル留置や蓄尿袋から解放され、自由で豊かな生活を送ることができるようになりました。

 

導尿の歴史:カテーテルの歴史は古い!

自ら排尿ができない時にカテーテル(管)を使うという医療行為は、B.C1000年のインドですでに用いられていました。 インドの手術書「Sushruta Samhita」には、疼痛緩和のためにワインを用い、その上で金や銀、鉄、木製の管に液状のバターを塗布して導尿を 行ったことが記されています。
また、B.C100年頃の中国では、ネギを漆で固めて導尿に用いたことが記された書物が発見されています。そして、A.D1000年ごろには動物の皮膚と チーズを練り合わせて筒状のカテーテルが作られたことが記述されています。
南北戦争時代には、兵士たちが戦争による負傷によって生じる排尿障害の対応策に帽子のバンドを準備していたことなども報告されています。

 

 

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